第四回 そば湯のなぜ??


 もりやざるなどの冷たいせいろを食べた後に必ず出てくる「蕎麦湯」。
なぜこれを飲むの?それに栄養があるというけど本当?と思ってる人は
けっこういるのではないでしょうか。
今回はそば屋の名脇役といってもいい「蕎麦湯」について勉強してみましょう!

 最近各種メディアなどで取り上げられているので、お蕎麦の栄養バランスについては
皆さん大体知っているとは思うのですが、食後にひっそりと出てくる「蕎麦湯」には
その栄養成分が沢山溶け込んでいるのです。
 
 蕎麦は、ビタミンAやCなどがほとんど存在しないかわりにビタミンB1やB2が多く
含まれており、B1などは「そばがき」などのそば粉100%で食した場合は、
わずか100gで成人1日あたりの必要量の40%近くをまかなえると言われるほどです。
また、脳出血などに効果があるといわれている「ルチン」も豊富に含まれています。

 しかし、これらのビタミンやルチンは水溶性の為に、お蕎麦を茹でているうちに
その茹で汁の中に溶けていってしまうのです。
だから、蕎麦を茹でたお湯である「蕎麦湯」はそれらのビタミンを多く含んだお湯なのです。
また、蕎麦のうまみ成分の素でもある「たんぱく質」の多くも水溶性なので
お蕎麦を余すところなく楽しむためには「蕎麦湯」を飲むという事が大切だったのです。

 「蕎麦湯」を飲む風習は信州から始まり、江戸に広まったとされています。
なにげなくついてくる「蕎麦湯」は、お蕎麦を本当に楽しむための一番重要な「アイテム」
だったのですね。

 ■■ チョットひといき ■■

 蕎麦湯を入れる湯桶は口が正面についておらず、横のほうに突き出ていますが、
ここから、人が話しているときに横から口出しをする事を「そば屋の湯桶」というように
なったそうです。
 


■参考文献■
   企画(社)日本麺類業団体連合会
   そば・うどん 百味百選  ISBN4-388-35187-3 C0077

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